iPhone 7Plusに搭載されているポートレートモードは色々な場面で活用できます。ちょうど東京でも満開が近づいてきた桜の撮影でもそれっぽい写真が撮れます。ただまだ弱いところもあるので、工夫が必要な部分もあります。
被写体に近寄る必要あり
ポートレートモードは一定の条件を満たした場合のみ使えます。うまくボケの効果を出すには、ある程度被写体から離れ、さらにある程度近寄る必要があります。そのためポートレートモードで撮影する桜は枝から垂れ下がる花、枝の先にある花を撮影することがメインになるかもしれません。
条件がはまれば、うまく背景がボケて中央にある花が際立つ写真が撮れます。しかしポートレートモードは細い被写体が苦手で、小枝に咲く花はなかなかうまく撮れません。下の写真のように花が宙に浮いたようになってしまいます。
背景の散らかったブルーシートがぼやけて、花の綺麗さが際立っているだけに枝が写っていないのは残念です。
輪郭がぼやける対策も
花の形は複雑で、iPhone 7 Plusのポートレートモードではぼやけて欲しくない場所までぼやけてしまいます。中央の花はしっかり輪郭が写っているの、周辺の花は中途半端にぼやけてしまうなんてことには注意が必要です。
小枝に咲く桜を撮影して、このような失敗写真になるか、綺麗に写真が撮れるかは運の部分もあります。輪郭がぼやけないようにうまくポートレートモードを使うとするなら、下の写真のように木の幹から直接咲く花を撮影するのもいいかもしれません。
背景はうまくボケ、花や幹の表面の質感が際立ちます。iPhone 7 Plusのポートレートモードはまだベータ版という位置付けで、常に完全なエフェクトがつくわけではありません。満開の時期が近づいてきた桜をポートレートモードで撮影する場合でも、少し工夫が必要です。