watchOS 5で「タイムトラベル機能」を廃止

watchOS 2からタイムトラベル機能を使うことでApple Watchのデジタルクラウンをクルクル回すだけで、直近の予定や少し前の行動を確認することができるようになりました。watchOS 2の目玉機能の一つとして発表されたのですが、この機能がwatchOS 5のベータ版では削除されていることがわかりました。(RIP Time Travel – A seldom-used Apple Watch feature set to disappear with watchOS 5

あまり使っていなかった

Apple Watchのタイムトラベル機能はデジタルクラウンを回せば翌日まで時間を進めて、その時の天気や予定などをウォッチフェイスに表示してくれるものです。スケジュールの確認でいちいちカレンダーアプリなどを開かなくていいため便利な機能としてwatchOS 2の発表時に紹介されたのですが、結局watchOS 5でこの機能は廃止されるようです。

ただ多くの人が使っていた機能というわけではなさそうです。そのためAppleはタイムトラベル機能よりもSiriとの連携強化で同等の機能をユーザーに届けることを目指すようになりました。watchOS 4で追加された文字盤「Siriフェイス」はタイムトラベル機能と同じデジタルクラウンを回す操作でユーザーが次にすべきこと、次に知るべき情報を提供できるようになっています。

Siriフェイスがさらに高度になれば、タイムトラベル機能はほぼ不要というのがAppleの判断だったのかもしれません。

深まるSiriとの連携

watchOS 5Apple Watch Series 4の発売に合わせて、この秋(例年9月)にリリースされると予想されます。このアップデートでもSiriはさらに賢くなり、仕事が終われば、その時間によく聴くプレイリストを文字盤に表示するなどユーザーの行動を予測して積極的に文字盤に表示します。また他社製アプリとも連携して、Siriフェイスができることの範囲がさらに広がっていく予定となっています。

それ以外にもwatchOS 5では「Hey, Siri」と話しかけることなく、盤面を表示させた状態で話しかけると自動的にSiriが応答してくれるようになります。Apple WatchはSiriと一層深くつながることになり、その過程としてSiriと連携されていないタイムトラベル機能が静かに消えていくという流れなのでしょう。