予想以上のApple Watch Series 4、予想以下のiPhone XS

Appleが9月14日に開始したiPhone XS/XS MaxApple Watch Series 4の受注状況は明暗が分かれているようです。Apple Watch Series 4は事前の予想以上の受注を集め、一方でiPhone XSの受注は予想より低くなっているとアナリストが分析しています。(Kuo: Apple Watch Series 4 Pre-Orders Above Expectations, iPhone XS Seeing Lackluster Demand

心電図機能に注目

Apple関連の情報を正確に分析すると評価されているMing-Chi Kuo氏iPhone XS/XS MaxApple Watch Series 4の予約状況についての分析レポートを公開しています。その中で同氏はApple Watchの予約が事前の予想よりも多く入っており、需要が強いことを示しているとしています。この原因についてMing-Chi Kuo氏はApple Watchへの心電図測定機能搭載がユーザーの関心を引いたと分析しています。

現時点で心電図測定機能はアメリカでしか使えない機能とされていますが、将来的には多くの国で使えるようになる可能性はあります。利用できる国が広がればApple Watchの販売もさらに拡大するとMing-Chi Kuo氏は予想しています。日本でもいつかApple Watchで心電図の即手が可能になれば、と期待しています。

XRとMaxの板挟み

一方でiPhone XSの予約状況は事前の予想より低調のようです。考えられる原因としてiPhone XS Maxに流れたユーザーが多くいたことをMing-Chi Kuo氏は指摘しています。また来月に発売となるiPhone XRを待つユーザーが存在することもiPhone XSの予約低調に繋がったと説明しています。確かにiPhoneを予約して買うようなファンはiPhone Xからの乗り換えユーザーも多く、一回り大きくなったiPhone XS Maxへと流れるのは理解きます。

またXS/XS Maxに比べて低価格ではあるものの、標準以上の性能を備え、カラーバリエーションも豊富なiPhone XRに注目が集まっているのも事実です。XRとXS Maxに挟まれて、XSの存在感が相対的に薄くなってしまった可能性は大いに考えられます。なおiPhnoe XSは一部モデルで現時点でもApple Onelione Storeで発売日(9月21日)に配送される分が残っています。