GoogleによるMVNO「Google Fi」がiPhoneにも対応、eSIMに対応して多国展開すれば面白そう

GoogleがMVNOとなって提供する通信サービス「Google Fi(Project Fiから改称)」がiPhoneでも使えるようになりました。これまで一部のAndroidスマートフォンだけでしか使えなかったサービスですが、iPhoneにも門戸を開いたことでユーザー数のさらなる増加が見込まれます。

アメリカでのサービス

Google Fiは多くの国のモバイル通信が使えるサービスですが、契約にはアメリカの住所とクレジットカードが必要で実質的にアメリカ向けとなっています。しかしGoogleは自社サービスを多数の国で展開する基盤を持った企業であり、日本でも契約できる日が来る可能性は高そうです。さらに言えばiPhone XS/XRから対応したeSIMを使ったデュアルSIMに対応すれば、かなり面白いサービスになりそうです。

Google Fiは通話とデータ通信の料金の組み合わせだけで構成され、2年、3年、4年といった縛りのない通信契約が可能です。月額料金も一人で契約した場合は最大で80ドル(6GBまでは従量制、6GB以上は定額)とわかりやすい料金体系になっています。例えば無制限の通話とSMS、データ通信2GBまでなら月額40ドルとなり、もしこの価格水準のまま日本でもサービスが提供されれば、競争力のあるサービスになるのは間違い無いでしょう。

現状はiPhoneでは制約も

ただiPhone向けのGoogle Fiはベータサービスという位置付けであり、一部機能が制限されます。テキストメッセージの送信では一部使えない機能があり、またビジュアルボイスメールの使用にも制限が加わると説明されています。さらにより高品質なネットワークを利用して接続する機能やVPN機能はiPhoneでは使えないようです。

これら問題が解消され、さらにeSIMにも対応し、その上で日本のユーザーも契約できるようになれば、とても面白いサービスになりそうだと思います。Google Fiのこれからには大いに期待しています