Powerbeats Proの耐水性は「IPX4」

5月10日のアメリカ、カナダでの発売日を前に複数のネットメディアがPowerbeats Proのレビューを掲載しています。AppleはこれらのメディアにPowerbeats Proの説明文書も同時に送付しており、そこには「Powerbeats ProはIPX4の耐水性を備えている」と明記されているようです。

防沫性能は向上

これまでのBeatsのワイヤレスイヤホンは水に濡れて故障したという報告が多くありました。そのためPowerbeats ProがWebサイト上で「耐汗・防沫性を強化したデザインで、タフなワークアウトにも対応」と説明されていても、結局どの程度の防水性能なのかを疑うユーザーもいたようです。今回Powerbeats Proの耐水性能がIPX4であることが判明したので、それを理解した上で使用すれば故障は少なくなるはずです。

ちなみに耐水性の基準は以下の通りす。

IPX4 ・・・あらゆる方向からの飛沫に対する保護
IPX5 ・・・あらゆる方向からの噴流水に対する保護
IPX6 ・・・あらゆる方向からの強い噴流水に対する保護
IPX7 ・・・一時的(30分)に水に浸かった状態に対する保護
IPX8 ・・・完全な水没に対する保護

iPhone X,8以降の機種は防水性能がIPX7とされており、一時的な浸水でも正常に作動するように設計されています。しかしそれより3等級低いPowerbeats Proには高い防水性能はないと考えていいでしょう。ただIPX4だと汗のような勢いのない水の付着くらいで故障することがないので、一般的なエクササイズ時の装着に問題はなさそうです。継続的に水しぶきが強く当たる状態完全に浸水するような状態は避け、濡れたら速やかに乾かせばOKって感じです。

なおこの基準はテストで確かめられたものであり、運が良ければ浸水にも耐えられる可能性はありそうです。AirPods(初代)は耐水性能についてまったく言及のない機種でしたが、先日間違えてズボンのポケットに入れたまま洗濯機に入れてしまいました。それでも洗い、すすぎ、脱水から生還し今でも正常に作動しています。Powerbeats Proも1度くらい強い噴流水に晒されたからといって、必ず故障するというものでもないと思われます。