月額定額制の音楽ストリーミング配信サービスを展開するSpotifyは後発のApple(Apple Music)に激しく追い上げらてはいるものの、依然として世界最大規模のサービスの座を守っています。2社の音楽配信市場での競争は激しさを増していくのは確実なのですが、さらに新たな分野でも衝突する兆しが出てきました。(SpotifyとApple Music、近年の闘いは音楽配信ではない領域)
独自のポッドキャスト番組
AppleはiTunes内で多数のポッドキャストの配信をサポートしており、また独自ポッドキャストの制作にも乗り出すと伝えられており、ここにきてポッドキャストへの投資を重視する姿勢を見せています。AppleオリジナルのポッドキャストはApple Music内で配信されるのか、Apple TVアプリで配信されるのかは不明ですがAppleがポッドキャスト分野をさらに深掘りしていくことは確実でしょう。
Spotifyも数百億円を投資してポッドキャスト会社を買収するだけでなく、コメディアンやオバマ元大統領とミシェル夫人などを起用してオリジナル番組を作るなど、ポッドキャスト分野での攻勢を強めています。さらにSpotifyアプリを改修して音楽だけでなくポッドキャストにも簡単にアクセスできるようにもしており、音楽の次の分野としてポッドキャストを位置付けていることが窺えます。
AppleもSpotifyもスマートフォン、スマートスピーカー時代は音楽だけでなくポッドキャストのような音声コンテンツも重要になってくると認識しているのは間違いありません。両社が競争して高品質でより面白いポッドキャストが増えれば、通勤時間はスマートフォンで、リビングでリラックスしている時はスマートスピーカーで、音楽だけでなくポッドキャストを楽しむことが増えるかもしれません。