Appleは日本時間7月31日早朝に2019年第3四半期(4月〜6月)の業績を発表しました。業績は好調であり、Appleの株価は発表後に時間外取引で大きく値を上げています。中でも注目すべき事業分野が「ウェアラブル、ホーム、アクセサリー」部門です。
Apple WatchとAirPods
ウェアラブルデバイスとしてApple WatchやAirPods、Powerbeats Proなどが分類され、それぞれの販売好調が今回の「ウェアラブル、ホーム、アクセサリー」部門の好調につながったと指摘されています。Apple Watchはコンスタントに売れる商品になり、またAirPodsは第2世代が発売され、ワイヤレス充電ケースも登場しました。そしてPowerbeats Proは発売直後から品薄が続くなど、非常に好調な推移を見せています。
これら製品の好調な状況を受けてクックCEOは「ウェアラブルデバイスにとって爆発的な四半期となった」と述べ、Appleのウェアラブル部門の成長が加速段階に入ったことを示唆しました。Apple Watchは発売当初から「スロースタートになる」とされ、急激な普及は見込めないとクックCEOも認めていました。しかし、この頃からクック氏はいずれ人々の生活に欠かせない製品になるとの確信を抱いており、その時期がついに訪れたといえそうです。
ウェアラブルでもAppleが軸に
Apple WatchだけでなくAirPodsやPowerbeats ProはApple Watchと同様に装着して活動することが前提の商品となっており、こうした製品の売れ行きがよくなったことはAppleのウェアラブル部門の成長だけでなく、世界中のウェアラブル市場全体を活性化につながりそうです。そういう意味でも「爆発的」な四半期だったのかもしれません。
AppleはウェアラブルデバイスでもiPhoneとの連携の良さを武器に大きく業績を伸ばしていくはずで、Apple WatchやAirPods、Powerbeats Proの売れ行きはさらに加速がつくと予想されます。今後は他社がAppleにどのように対抗していくのかも鍵になっていくはずで、その動向がウェアラブル市場の深さを決める気がします。