「Apple Cardは(アメリカで)8月から開始」クックCEOが明言

Appleは31日未明に2019年第3四半期の業績を発表しました。そこでティム・クックCEOはアナリストの質問に答える形でApple Cardを8月に開始すると明言しました。一時、7月後半にも開始されるとの予想もあったのですが、先日公開されたiOS 12.4にはApple Cardの設定画面は表示されませんでした。

Apple Card

従業員によるテスト中

Apple CardはAppleにとっても共同でカード事業を行うゴールドマン・サックスにとっても新たな事業であり、慎重にテストを実施しているのかもしれません。クックCEOは8月のサービス開始を認めたのと同時に、現在Apple Cardが従業員によるテス中であることを明かし、サービスイン直前までテストが続けられていることがわかりました。

Apple Card

Apple Cardは「全く新しいクレジットカード」として、そのセキュリティ性能の高さ(不正利用の少なさ)も一つの武器になります。カード会社は不正利用分を補填する必要があり、Apple Cardはその費用を抑えることで各種手数料を無料にすることが可能になったとされます。そのためセキュリティ面に不具合があれば、Apple Cardの事業モデル全体が崩壊しかねません。慎重にテストが続けられている理由はここにあるのかもしれません。

日本でも…

Apple Cardはヨーロッパやカナダ、中国などで商標登録され、将来的な海外展開が想定されているのは確かなようです。しかし具体的な動きは報じられておらず、当然日本でもあまり動きが表面化していません。

ゴールドマン

しかしゴールドマン・サックスは日本で個人向け銀行業参入、カードローン事業「マーカス」の導入を検討しているとも報じられており、Apple Cardの日本上陸の可能性が全くないわけではありません。特にApple Cardはリボ残高に対する利息がカード事業の収益となるため「マーカス」の日本参入はApple Cardの導入に大きな前進をもたらす可能性はあります。

ゴールドマン・サックの事業展開次第では日本でのApple Cardもいずれ実現するかもしれません。

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