睡眠追跡機能で再び注目されるApple Watchのバッテリー容量

Appleは9月10日(日本時間11日)に開催されるスペシャルイベント「By innovation only.」でApple Watchの睡眠追跡機能を発表すると予想されています。しかし睡眠中は多くの人がApple Watchを充電する時間でもあり、起きた時にバッテリー残量が殆どない(その日はApple Watchが使えない)という事態に陥りかねません。

Appleは対策を用意

充電時間に関する懸念に対し、Appleはバッテリー残量を気にする必要のない「工夫」を組み込んだとされます。睡眠追跡機能の搭載を最初に報じた9to5Macは「(Appleは)ユーザーが事前にWatchを充電して夜を過ごせるようにする機能を開発」と書いており、多くのユーザーの懸念に対して何らかの対策を盛り込んでいるようですが、その具体的な方法には触れられていません。

一つ可能性があるのは充電のタイミングを通知する機能です。AppleはiOS 13にバッテリー管理機能の一つとして、バッテリー充電を最適化する機能を追加します。これは普段の充電スケジュールと普段の使用状況を照らし合わせて、フル充電(時としてバッテリー寿命が短くなる)が必要なのか、それともある程度の充電だけでいいのかを機械学習を用いて判断してバッテリー寿命を伸ばす仕組みとされます。

これをApple Watchに応用して、ユーザーの普段の生活リズム、位置情報、時刻などから導かれる最適な充電タイミングを通知してくれる機能があれば、必ずしも睡眠時に充電しなくても大丈夫になるでしょう。

1日の使用が限界

Apple WatchのバッテリーはiPhoneと一緒に持ち歩いての使用であれば、1泊2日程度の出張・旅行では充電する必要はありません。しかしApple Watch Series 3からのセルラー通信機能を使った場合はこの限りではありません。Apple Watchを単独で利用している場合はそれだけでバッテリーの減少が早く、そこに通話エクササイズの記録音楽アプリの使用が加われば一気にバッテリーは減っていきます。

32時間から33時間付近で単独利用

私の場合も毎日1時間から2時間ほど音楽を聴きながらApple Watchを単独で利用しています。これでバッテリーはかなり減ってしまい、夕方には残量が少なくなっています。夜には残量が10%を切ることもしばしばあり、Apple Watchのバッテリー容量がもう少しあればと思うことも多くあります。そのこともありAppleがどのようにして充電時間の問題を解決するかには非常に興味があります。