NYの地下鉄「AirPodsを乗り降りの際に脱着しないで下さい」

NYの地下鉄が「AirPodsを乗り降りの際に脱着しないで下さい」とのアナウンスを検討していると報じられています。落ちないはずのAirPodsが落ちて、車両との隙間から線路に入り込み運行に支障が出ているためのようです。

18個中6個

NYの地下鉄で線路を監視する25人のスタッフがある日線路に落とした物を拾うように依頼された件数は18件でしたが、そのうち6件がAirPodsの落とし物だったとスタッフの一人が語っています。この日が特別だったわけでなく、第2世代のAirPodsが発売されて以降、その数はどんどん増えているとのことです。夏場になり汗を掻くことが多くなり、AirPodsを落としやすくなっているのも一つの原因だと推測されています。

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ほとんど落ちることのないAirPodsがなぜこれほど大量に落ちるのか少し疑問(汗をかいてもそれほど変わらない)だったのですが、どうやら装着している時に落ちるのではなく、脱着時に落とすケースが多いようです。混雑する地下鉄に乗る(降りる)時にイヤホンをつける(外す)際に、汗で手が滑りやすくなっている状態で後ろから押されるなんてことがあれば落としてしまうのもわかります。

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AirPodsの本体は非常に小さく、またケースから出し入れする時は小さな先端部分をつまむ必要があります。この時にイヤホン本体を落としそうになった経験は私にもあります。それがもし地下鉄の乗り降り時だったとしたら、車両とホームの隙間から線路に落ちてしまい、それを拾い上げるために運行に支障が出てしまっていたでしょう。そんな困った事例が増えてしまってニューヨークの地下鉄では「AirPodsを乗り降りの際に脱着しないで下さい」とアナウンスするかどうかを検討しているようです。

装着時は落ちない

これまでの経験からいえばAirPodsが装着時に落ちることはありません。ただ汗を拭いた時に手が当たってずれる、落ちそうになることはあります。Appleはこの対策としてPowerbeats Proを発売し、動きの激しいエクササイズ中にも耳から外れない完全ワイヤレスイヤホンを提供しています。私も外で仕事するときはこっちをつけてやっていますが、耳にフィットしたPowerbeats Proが落ちそうになったことは今までありません。

Powerbeats Pro

AirPodsはコンパクトに収納できて、ケースから取り出してすぐにつけられて非常に便利なのですが、その便利さの代償としてケースから出す時、脱着時に落としやすくなっているのは仕方のないことなのかもしれません。落としてしまわないように用途によってAirPodsとPowerbeats Proを使い分けるのは悪くないと思います。

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