iPhone 11/11 Pro/11 Pro Maxには「超広帯域チップ」搭載

11日早朝に開催されたAppleのスペシャルイベントでは予想通りiPhone 11/11 Pro/11 Pro Maxが発表されました。それぞれ進化したカメラ、美しいディスプレイなどが披露されましたが、従来モデルからの重要な進化についてはイベントで全く触れられませんでした。

空間認識に対応

今日のiPhone 11発表直前に「次期iPhoneは超広帯域通信に対応する」との情報が出てきました。超広帯域通信は位置測定の精度を大幅に向上させることから、かねてから噂になっていたAppleの紛失防止タグとの関連が指摘され、スペシャルイベントで次期iPhoneと同時に紛失防止タグが同時に発表されると予想されていました。しかし結果的にスペシャルイベとで紛失防止タグの発表はなく、同時にiPhoneに搭載される「超広帯域チップ」についての説明もありませんでした。

しかしiPhone 11/11 Pro/11 Pro Maxの仕様表には「空間認識に対応した超広帯域チップ」が搭載されていると明記されています。はおそらくこのチップ単体で空間認識は不可能であり、他の超広帯域チップ搭載端末(ビーコンや第三者のiPhone 11など)と協調してiPhone周辺の空間を精緻に認識することになるのでしょう。そしてもちろん紛失防止タグが超広帯域通信に対応していれば、iPhone 11と組み合わせて使うことでかなり精度の高い位置特定が可能になるはずです。これら超広帯域チップに関連する機能、製品はいずれ改めて発表されることになるのでしょう。

紛失防止タグの発表は?

iOS 13内の情報などを総合するとAppleが紛失防止タグの開発を進めているのは確実です。しかし今回の発表イベントで全くこのことに触れられなかったことで、当面この発表はなさそうな雰囲気です。もしかしたら10月末頃にも発表イベントがあるかもと考えていたのですが、今回のイベントでApple TV+やiPadも一挙に発表されたので、年内にまたイベントが開催されるかは微妙になりました。

iOS 13.213.3のリリースタイミングが紛失防止タグ発表のタイミングになると思われますが、それがいつになるか少し見えなくなってしまったのが実情でしょう。非常に興味深い商品であり、またファンの期待も高かっただけに早期の発表に期待したいとは思っています。