iPhone 8の値下げで怪しくなった「来春のiPhone SE 2発売」の情報

Appleは昨日のスペシャルイベントで最新のiPhoneを発表すると同時にiPhone 8を値下げして販売することも発表しました。これまでも最新のiPhoneの発表後に、過去のモデルが値下げして継続販売されるケースはよくあったので、この発表自体にあまり大きな驚きはありませんでした。しかし日本経済新聞が報じていた「Appleは来春にiPhone 8をベースとした低価格モデルを発売」との情報は怪しくなってきました。

iPhone

税別5万2,800円から

昨日からiPhone 8は値下げされ32GBモデルで5万2,800円(449ドル)で販売されています。この価格は2016年にiPhone SEが発売されたときの16GBモデルの価格と同じです(アメリカでは399ドルでした)。日本での販売価格が同じになったのは偶然かもしれませんが、Appleが399ドルから449ドル近辺の価格水準を「低価格」と判断しているのは確実でしょう。

iPhone 8

iPhone 8という低価格モデルがある状態でさらにiPhone SE 2が販売されるという状況は少し考え難くもあります。また日経新聞は「iPhone 8とほぼ同じサイズの4.7インチ液晶ディスプレイを搭載」としており、同紙が掴んだ情報はiPhone 8をベースにした低価格モデルの情報だったと考えられます。来春発売されるとされる低価格モデルは値下げされたiPhone 8と重複します。

iPhone SE 2(4.7インチ液晶ディスプレイ搭載低価格モデル)に関する情報については日経新聞の勇足だった可能性が高そうです。好意的に解釈しても、Appleが来春に向けてiPhone 8向けのディスプレイの発注を増やした情報をキャッチして、早とちりしてしまった感じでしょうか。

iPhone 8はバランス型

今回値下げされたiPhone 8はバランスの取れたいい機種だと思います。Touch ID搭載マスクをよくつける人、医療系の仕事をしている人にとって有難い存在であり、普段の利用に全く問題のない性能で、日本でもApple Payが使えて、カメラは十分な性能を持ち、防水・防塵機能もあり、価格が下がったことで型落ちではありますが非常にバランスの良い機種になったと思います。

Touch ID

そのためiPhone 8は幅広いユーザー層に売れそうで、ここから息の長い機種になる予感がします。もしかしたらAppleもiPhone 8の需要が増えると予測してサプライヤーへの発注を増やし、その情報を日経がキャッチしてiPhone SE 2(4.7インチ液晶ディスプレイ搭載低価格モデル)として報じたのかもしれません。

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