紛失防止タグはUWB(超広帯域無線通信)対応で測距精度は10cm?

Appleは来週のスペシャルイベントで紛失防止タグを発表すると予想されています(私はOne more thingで発表されるのでは?と考えています)。その紛失防止タグには距離を正確に測れるUWB(超広帯域無線通信)が搭載されるとの情報が出ています(MacRumors)。

UWB
屋内位置情報サービスを実現するUWBを用いた測距・測位技術より)

UWB対応で誤差10cm

紛失防止タグについての情報はここ1〜2週間ほどで大量に出てきており、さらにiOS 13内からも設定画面などが発見され、Appleがまもなくこの製品を発表することは間違い無いと考えられています。しかし紛失防止タグは競合製品が多数販売されており、Appleは後発としてどのようにして自社の紛失防止タグを特徴付けていくのかは不明でした。そこにAppleの紛失防止タグがUWBに対応するとの情報が出てきて、他社製品を大幅に上回る測距精度がAppleの紛失防止タグの大きな特徴になる可能性が高まりました。

Apple

UWBを使った距離測定の誤差は条件が整えば10cm未満とされ、他社の紛失防止タグが使うBluetoothやWi-Fiによる測定(誤差数m)を遥かに上回ります。もちろん紛失防止タグは位置を特定する精度が重要であり、Appleの紛失防止タグの大きな特徴になるでしょう。タグから音を出す場合ならこの誤差数mでも紛失物を発見できるのですが、ARを使った紛失物の発見で誤差数mでは使い物になりません。

他社製品の弱点でもあった音を出せない場所、騒音の激しい場所での紛失物の発見をAppleの紛失防止タグに搭載されたUWBは強力にサポートしてくれることになるでしょう。

次期iPhoneが対応

現在販売されているiPhoneやiPadはUWBには対応していません。そのため紛失防止タグの高い精度の位置情報(測距精度)を活用するにはUWBに対応する次期iPhoneが必要になります。Appleの紛失防止タグはBluetoothやWi-Fiを使った測距技術・位置情報取得にも対応するはずで、古いiPhoneでも使えるとは思うのですが、高精度の機能を使うには最新のiPhoneが必要ということでしょう。

Find My iPhone

測距精度以外にも紛失防止タグにはオフラインでも使えると機能が付加されると予想されています。これも他社製品には無い機能であり、製品の大きな特徴になるはずです。これら優位点を前面に押し出した発表が9月10日(日本時間11日)のスペシャルイベントで行われるのではないでしょうか。

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