「Car Key」がいよいよ実用化へ、BMWアプリがまず対応

iPhoneやApple Watchが車の鍵になる「Car Key」がいよいよ実用化への最終段階に入りました。最初に対応すると発表されていたBMWが自社のiOSアプリを更新し、最新バージョンからCarKeyに対応しました。これでiOS 13.6が公開されればいよいよCar Key機能が使えるようになります。

普及はもう少し先か

今回、BMWがCar Keyに対応させるのは6月以降に製造された各車種(1、2、3、4、5、6、8、X5、X6、X7、X5M、Z4)であり、同社製の自動車であっても過去に製造されたものについてはCar Keyに対応しません。そのため既に走っている自動車で一斉にCar Keyが使えるようになるわけではありません。またBMW以外の自動車メーカーも今後順次対応していくことになり、Car Keyの普及は車の買い替えペースに合わせてゆっくり進んでいくことになりそうです。

しかしスマートフォンやウェアラブルデバイスが車の鍵として使えるのは非常に便利であり、今後多くのメーカーがCar Keyに対応していくと考えられます。また鍵の共有や時間を指定した貸し出しなどの機能はレンタカーやカーシェアとも相性が良く、こうしたサービスに供される自動車でいち早くCar Keyに対応していく可能性も考えられます。Car Keyの普及はもう少し先になりそうですが、想像より早く広まっていく気がします

ちなみに私が今住む場所は車なしでは生活できない地域なのですが、Car Keyの普及はこうした地域の生活も大きく変えてくれそうです。これまで出かける時は車の鍵スマートフォン財布(最近は持たなくなりました)を持って車に向かうのですが、まずCar Keyが車の鍵を不要にしてくれそうです。さらに日本でも免許証をスマートフォンに取り込むことが検討されており、買い物に出かける時でもiPhoneだけ(Apple Watchだけ)を持っていればOKとなる日が来そうです。これは本当に楽しみです。