Appleは本日未明にオンラインイベントを開催しました。イベントでは新製品としてiMac、iPad Pro、Apple TVの新しいモデルとAirTagが発表されました。しかしiOS 14.5のリリースについてはなんの告知もなく、どうなったのかと思ったのですが、AirTagの商品説明ページにiOS 14.5が来週公開されることが明記されていました。
AirTagはiOS 14.5必須
オンラインイベント「Spring Loaded.」では噂ばかりが先行し、なかなか発表されなかったAirTagがようやく発表されました。AirTagは紛失防止タグとしてベーシックな機能を持つ製品であり、先進的なApple製品という感じではないのですが、プライバシーに配慮されつつオフライン状態でも第三者のiPhoneなどを通して紛失物を探せる特徴を持っています。
このAirTagを使うにはiOS 14.5が必須であり、このソフトウェア更新が来週に実施されると商品説明の中に明記されています。iOS 14.5も3月中、3月末、4月上旬とリリース日の予想が変遷したものの、ようやく来週に公開される予定となりました。毎年3月末に大幅な更新を伴うiOSのアップデートが実施されるのですが、なぜ今年は1カ月遅れたのか(イベント開催も)、現時点では明らかにはなっていません。
Apple Watchでロック解除
iOS 14.5に搭載される注目すべき機能はマスクをしていてもApple Watch経由でiPhoneのロックを解除する機能です。すでにMacBookでは使える機能ですが、これがiPhoneにもやってきます。まだまだマスクをつける期間は続きそうで、この機能は多くの人が便利に感じるのではないでしょうか。またiPhoneとApple Watchの相性がさらに高まり、Apple Watchの販売台数も伸びていく可能性があります。
さらにiOS 14.5からはユーザー情報の追跡についてユーザーの明示的な許可が必須となります。アプリ開発者やアプリ内広告の出稿者にとって大きな変化であり、ユーザーの好みにマッチした広告配信は壊滅的な打撃を受けるのではないかとも言われています。その影響は計り知れず、iOS 14.5の普及とともにインターネットがどのように変わるかにも注目していきたいと思います。