本日未明に開催されたAppleの新製品発表イベントでは大方の予想通り(私の予想に反して)、iPhone SE(第3世代)が発表されました。性能や外観も事前予想の通りだったのですが、実際に第二世代からどの点が変更されているのかを書いておきます。
5G対応
iPhone SEの最も大きな変更点が5G対応になるのではないでしょうか。都市部で対応エリアが広がりつつある5Gに対応したことで、各種コンテンツのダウンロードが高速でできるようになり、低遅延を活かしてゲームもスムーズに遊べるようになります。第2世代からは大きく進化したと言っていいでしょう。
A15 Bionic
第3世代のiPhone SEにはA15 Bionicが搭載されており、第2世代のA13 Bionicから大幅に性能を向上させています。操作時の滑らかさやアプリの処理速度向上だけでなく、撮影した写真の処理でもこの性能を存分に発揮し、カメラアプリにはスマートHDR 4やフォトグラフモードといった第2世代にはない機能が追加されています。
バッテリー性能の向上
旧モデルと外観が変更されていないiPhone SE(第3世代)ですが、バッテリー容量は少し上がっているようです。Appleは具体的な数値でバッテリー容量を公表しませんが、カタログ数値としてビデオ再生で13時間→15時間、ビデオ再生(ストリーミング)で8時間→10時間、オーディオ再生は最大40時間→最大50時間とそれぞれ大幅にバッテリー持続時間が長くなっています。
実用上の進化は?
上記3点がiPhone SE(第3世代)の主な進化点なのですが、実用上最も意味のあるのはバッテリー持続時間の延長だと考えます。今、iPhone SE(第2世代)を使っていて最も不便に感じるのがバッテリー持続時間なので、この改善(進化)は重要なのは間違いありません。しかしそれ以外の点は微妙な気がします。
処理性能の向上は日々の利用、そして長く使うことにプラスになるのは間違いないでしょう。しかし一方で、処理性能の向上で写真を美しく現像しても、iPhone SEのレンズ、写真を表示するiPhone SEのディスプレイの性能を克服できるかは疑問です。
また5Gで動画のストリーミング再生がスムーズにいくとしても、SEのディスプレイは小さく、あまり動画コンテンツを楽しむのには適しません(ゲームをするにも小さいディスプレイはマイナスです)。5G対応も実用上は大きな進化をもたらさない気がします。