MacBook Airの電源アダプタはどれを選べばいいのか?

すでに発売となっているM2チップ搭載MacBook Airは注文時に電源アダプタを選択できるようになっています。どれにしようかと迷っている人もいるかもしれませんが、それぞれの充電速度を計測したテストの結果が出ています。(Apple’s new M2 MacBook Air chargers tested: Twice the ports or twice the speed?

最速は67W電源アダプタ

M2チップ搭載MacBook Airは注文時の構成によって2〜3種類の電源アダプタが選択できるようになっています。標準構成のMaaBook Airを注文する場合「30W USB-C電源アダプタ」、「デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ」、「67W USB-C電源アダプタ」が選択でき、35W、67Wへと変更する場合は3,000円の追加料金が必要になります。また10コアGPU/512GBモデルを選択した場合は標準付属品として「デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ」、「67W USB-C電源アダプタ」のどちらかを選択できます。

当然充電速度が速いのは67Wのアダプタ(テストでは1%から約100分で100%)なのですが、アダプタ本体は大きく、また複数のデバイスを同時に充電することができません。そこで注目されるのが35Wのデュアルコンパクトアダプタです。このアダプタだと同じテストで100%まで120分かかっています。またiPhoneと同時に充電した場合は210分で100%という結果になっています。

一方、標準構成のMacBook Airに付属する30Wのアダプタでは100%まで140分という結果です。満充電までの時間で見ると、W数の違いをそこまで気にすることはない気がします。ただ80%までの充電時間で見ると67Wで約54分、35W単独で約83分、30Wで約95分となっており、日々の使用で違いを感じるくらいの差になっていると思います。

長所と短所

67W USB-C電源アダプタはなんといっても高速でMacBook Airを充電できるメリットがあります。前述のように100%までの充電では他のアダプタと大きな差はないのですが、80%までの充電では35Wのアダプタとは29分の差がついています。比較的負荷の大きな作業をこなして、短時間で充電して、またMacBook Airを持ち出して作業をしたい、そういう人向けの電源アダプタだと思います。ただ電源アダプタ本体は大きく、重いので、これを持ち運ぶのは少し大変です。

デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタの最大のメリットはMacBook Airと同時にiPhoneやiPadなどを充電できる点です。もちろん同時に充電するとMacBook Airの充電速度はかなり低下しますが、外出先の少ないコンセントで複数のデバイスが充電できるメリットは大きいでしょう。また単独で充電すれば満充電まで120分と、そこまで遅いわけではないのも安心でしょう。さらにコンパクトで軽量なため持ち運びにも困らないと思います。

30W USB-C電源アダプタは標準的なMacBook Airの電源アダプタです。100%の充電まで140分かかるのですが、普段は充電器に繋いでおいて、外出時や他の部屋で使うときは充電コードを外して使う。そんな使い方なら全く問題はないでしょう。アダプタ本体もそれほど大きくなく、持ち運びに困ることはありません。速く充電したい、他の機器と同時に充電したいといった特別な要求がない限り、標準構成のMacBook Airならこの電源アダプタで十分かもしれません。