Apple Watchの不都合な真実 Proモデルが解決できるか?

Apple Watchのバッテリーは最大18時間持続するとされますが、これはあくまで最大値であり、通話や通信、GPSの利用があれば持続時間は18時間からかなり短くなります。特にApple Watch単独でワークアウトを記録する場合にバッテリー減少は顕著であり、Apple Watchの短所だと言われています。

持久系スポーツが苦手

マラソンランナーでもあるネットメディアのライターがApple Watchのバッテリー持続時間の短さについて苦言を呈しています。彼は2016年にApple Watch(初代もしくはSeries 2)を装着してマラソン大会に出場しようとしたところ、Appleのサポートからは省電力モードを勧められたとのエピソードを紹介し、Apple Watchのバッテリー持続時間が持久系のスポーツには短すぎると訴えています。

結局、彼はバッテリーがなくなるまでゴールできたものの、バッテリーは3時間40分で0%になってしまい、平均的なランナーのゴール時間よりもバッテリー持続時間の方が短いと指摘して、この点がApple Watchの短所だと述べています。ただ2016年の初代もしくはSeries 2の頃からApple Watchのバッテリー容量は年々大きくなっており、もう少し長くバッテリーは持続しそうですが、さらに長時間にわたるレースに対応できていないのは確かです。

6時間くらいが限界

Apple Watch Series 7の購入直後、実際にどのくらいバッテリーが持つか試したことがあります。Apple Watch単独でサイクリングをして、GPSを使って速度やコースを記録し、センサーで心拍数をトラッキングした場合、2時間で25%くらいのバッテリーを消費しました。単純計算で8時間でバッテリーが0%になる計算ですが、レースでのトラッキングとなれば6時間の利用が限界と考えていいでしょう。

アイアンマンレースはレース時間がトップレベルの選手でも8時間くらいかかるスポーツです。100kmを走破するウルトラマラソンもトップ選手でも6時間以上のタイムとなります。これ以外にもロードバイクマウンテンバイクトレイルランニングなど5時間、10時間と競技を続ける持久系スポーツの大会はたくさんあります。そうしたスポーツでApple Watchは使えないというのはやはりもったいないでしょう。

これをApple Watch Proが解消してくれるのではと前出の苦言を呈したライターも期待しています。ケースサイズが大きくなることでバッテリー容量も大きくなり、10時間くらいワークアウトのトラッキングができれば持久系スポーツの選手も多くがApple Watchを使うようになるでしょう。どうでしょうか、Apple Watch Proは期待に応えてくれるでしょうか。