Appleは今日未明、iOS 16.2ベータ版を使用中のユーザーに対してiOS 16.2 Security Response(a)を公開しました。この更新では不特定のセキュリティ上の問題を解決しているのですが、iOSのアップデートとは分離して公開されました。
即時対応が可能に
iOSの更新は数週間から数カ月に一度、新機能の追加や不具合の修正のために実施されます。その際にセキュリティ上の不具合修正も同時に実施されるのですが、修正されるまでの期間はiOSユーザーが危険に晒されている状態が続いています。もちろん緊急度の高いものについては緊急アップデートのような形で対応されるのですが、緊急度の低いものについては対応まで時間的な空白が生じているのが実情です。
それを解消するためiOS 16の新機能「緊急セキュリティ対応」で、iOSの更新とセキュリティ面での改善(脆弱性の修正)を分離ししています。まずはiOS 16.2のベータ版ユーザーへの配信で挙動や安定性などを確認し、その後全てのユーザーにもセキュリティの改善が実施されることになるのでしょう。
セキュリティアップデートが分離されることでiPhoneなどの安全性が向上するだけでなく、一般のOS更新が早く完了するというメリットもありそうです。