au iPhone5の75Mbpsに対応した基地局が3倍に増える

総務省から基地局の免許情報として11月19日に発表された資料(10月27日時点の免許数)によると、KDDIがiPhone 5で使えるLTE基地局のうち75Mbpsに対応してた基地局免許数は前回発表よりも3倍近くに増えていることがわかりました(前回33ヵ所、今回94ヵ所)。

新宿区の75Mbps対応基地局一覧
(総務省サイトより)

75Mbps対応基地局は前回ブログで取り上げた時(au iPhone 5で使える75MbpsのLTEは空港から整備?)は空港を中心にして、数カ所の都心部をカバーしていただけでした。しかし、今回の増加分は多くが東京都心部となっており、千代田区、中央区、新宿区、文京区、墨田区、台東区、江東区、渋谷区、豊島区、北区と対応基地局の設置場所を拡大しています。

37.5Mbps対応の基地局でも十分な速度が確保できればいいのですが、これからiPad miniやiPad(4th)も販売されてこの帯域を使うことになることから、トラフィックの増加が予想されます。トラフィック増加を先回りする形で、逼迫が予想される都心部から高速化が進められているのでしょうか。少なくとも今回の免許数増加分はその傾向を見て取れます。

おそらくですがKDDIは最低限の通信速度を優先して、混雑で極端に速度の落ちることの多い都心部を中心にインフラを厚くしていく方針なのでしょう。正直、テザリングを使っても10Mbpsもあれば十分すぎるほどの速度です。安定するなら3Mbps位でも支障なく使えて十分な環境となります。KDDIはそうした利用環境も念頭にインフラ整備をしているのかもしれません。