iPhone SEってどのくらい売れるのだろうか?

いよいよ来週に発表される新型4インチiPhoneのiPhone SEですが、一体どのくらい売れるのでしょうか。調査会社の予想では2016年の世界での販売台数を1,000万台と予想していますが、この数字はどんな意味を持っているのでしょうか。

世界で1,000万台、日本では70万台?

iPhone SEが世界で1,000万台販売されるとすれば、だいたいAppleの地域別の売上規模を考慮すると日本では70万台程度の販売が見込まれます。この70万台は多いのでしょうか、少ないのでしょうか。

MM総研の調べによると日本でのiPhoneの出荷台数は1,473万台(2015年)となっています。その販売台数に比べて70万台は非常い小さな数字です(スマートフォンの販売台数としてみれば非常に大きいですが…)。iPhone SEがここ最近のiPhoneの販売不振を劇的に改善するような切り札にはならないでしょう。

この規模の販売数なら発売イベントや行列などのお祭りのような光景は見られなくなりそうです(そもそもここ最近はiPhoneが発売日に売り切れるとはありません)。さらに少しでも多くのユーザーを取り込もうと通信キャリアが料金プランで激しく競争するようなこともないかもしれません。

どのようなユーザーがターゲットなのか

ではiPhone SEはどのようなユーザーへの販売を想定しているのでしょうか。まず考えられるのが4インチの扱いやすさを重視し、iPhone 6/6sへの買い替えを躊躇しているユーザーです。iPhone 5sやiPhone 5がそろそろ買い替え時期にさしかかっているため、その受け皿としてiPhone SEなのかもしれません。

また本体価格をできるだけ抑えたいユーザーもターゲットになるでしょう。予想されている550ドル(おそらく62,800円)での販売となれば、ここ最近発表されたiPhoneにはない安さです。ある程度低価格志向のユーザーもカバーできるのではないでしょうか。

iPhone SEはiPhone 6/6sをデカイ高いと感じたユーザーを他社のスマートフォンに流出させないようにする戦略的商品なのかもしれません。

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