ファッションアイテムとしてのApple Watchと現実との乖離

3月21日のスペシャルイベントではApple Watchの新色、新バンドも発表されると言われています。新たなブランドとのコラボレーションバンドも発表される可能性もあり、Apple Watchはファッションアイテムとしての立ち位置を意識して続けています。

発売時からファッション路線を強調

Apple Watchは発売時からファッションアイテムであることを強調していました。ガジェット系の雑誌や情報サイトではなく、ファッション雑誌にプレビュー記事を掲載したり、伊勢丹や銀座のファッションビルでもApple Watchを販売したり、かなり力が入っていました。

発表イベントにもファッション業界の関係者が多く招かれていました。しかし実際にApple Watchを購入したユーザーの多くはガジェットファンだったのではないでしょうか。ファッションアイテムとして購入した人はあまり多くはない印象です。伊勢丹のApple Watch売り場もそれほど繁盛している感じではありません。

そもそもApple Watchの機能は毎日つけることで便利さを実感できるものが多いです。おしゃれな人は日によって、服によって、季節によって腕時計も買えます。そういうファッションイテムとしての使い方とApple Watchの機能の相性はあまり良くない気がします。

継続は力かも

しかしApple Watchとバンドはカラーバリエーションを増やしていて、徐々にファッションアイテムとして使いやすくなってきたのかもしれません。Apple Storeでおしゃれ風の女性がバンドを複数色でまとめ買いするのも目撃しました。

バンドを変えていろんなApple Watchを楽しむ、という風潮が出てくればApple販売戦略は成功なのかもしれません。バンドの種類、色、コラボレーションするブランドが増えることは、その成功に一歩近づくことになるかもしれません。

ちなみにサードパーティー製のバンドも徐々に増えています。iPhoneにケースという巨大な周辺市場があるのと同じくらい、Apple Watchのバンド市場にも広がってもらいたいと思っています。

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