ソフトバンクのiPhoneが売れなくなった!?

家電量販店のPOSデータを集計して出されるBCNランキングは毎週火曜日に更新されます。その携帯電話部門のランキングはiPhoneの売れ行き(他機種との比較)や、どのキャリアに勢いがあるかなどを見る上で参考になります。

最近このランキングで少し異変が起きています。iPhoneはこれまで年間を通して上位を占める機種であり、なかでもソフトバンクのiPhoneは他のキャリアのiPhoneを抑えて販売で優位に立っていました。しかしこの半年ほどはauのiPhoneが上位に来ることが多くなり、5月25日から31日までのランキング(リンク先の日付はまもなく更新されます)でソフトバンクのiPhoneは最高で5位(iPhone 6 64GBモデル)まで順位を落としてしまいました。
トップは最近好調なauのiPhoneで、2位と3位はau、ドコモのXperia Z3 Compactが占めています。そして4位にはこれまでなかなか上位に来ることのなかったドコモのiPhone (iPhone 6 16GBモデル)が食い込んできました。その下、5位にようやくソフトバンクのiPhoneです。
最近あまり面白くないキャリアになってしまったソフトバンクですが、その勢いのなさが販売ランキングに現れてしまったのでしょうか。ソフトバンクは営業費用を必要以上にかけて新規獲得を目指す方針を改めたとしており、販売の現場も状況が変わってきたのかもしれません。あと3ヶ月ほどで次期iPhoneの発表となりますが、その売れ行きを占う意味でも今後の推移にも注目すべきでしょう。
なおソフトバンクは旧料金プランにおける通信制限の緩和を模索しています。今まで3日で1GBの通信を使ってしまうと極端に速度を制限されました。この速度制限の不便さが販売不振(契約流出)の原因となり、制限緩和へと向かわせたのかもしれません。