UQコミュニケーションズは国内初となるMVNOによるiPhoneの販売を7月15日から開始します。機種はiPhone 5sで、販売価格は16GBモデルが54,000円程度となる見込みです。ただこの時期に2年9ヶ月前に発売された機種をこの価格で販売することに疑問もあります。(UQコミュニケーションズ報道発表)
iPhone 5sはVoLTEもない、WiMAX2+も使えない
今回UQコミュニケーションズが販売を始めるiPhone 5sはAppleによる発売から3年近くが経過し、性能面で物足りないことは否定できません。LTE通信の下り最大速度は100Mbpsで最新機種の1/3です。またiPhone 6から対応し、既にスタンダードな機能となったVoLTEも使えず、UQコミュニケーションズの提供するWiMAX2+も使えません。
ソフトバンクのサブブランドであるY!mobileでもiPhone 5sは販売されていますが、UQコミュニケーションズの販売分も含めて、機種の性能を考えるとこの時期に敢えてiPhone 5sを購入する理由は見当たりません。
SIMフリーiPhone SEより高価格
Sankei BizによればUQコミュニケーションズによるiPhone 5sの販売価格は16GBモデルで54,000円程度の見込みであり、今年の3月に発売されたiPhone SEの同容量モデル(47,900円)よりも高い設定となっています。販売に際して何らかの割引が入ることになると思いますが、前述の性能面に加えて、価格面でも今の時期にiPhone 5sを購入することにメリットは感じません。
iPhone SEの性能は最新機種であるiPhone 6sに少し劣る部分もありますが、搭載されているチップなどは同等であり、今後長く使える機種になるはずです。しかしiPhone 5sは古い機種であり、数年以内にOSアップグレードの対象から外れるなど、サポートの打ち切りも想定されます。3年、4年と使い続けるとするなら、やはりiPhone SEの方がオススメです。
Y!mobileに続いてUQコミュニケーションズでもiPhone 5sが販売されるようですが、その意図はイマイチ理解しにくい部分もあります。