AppleがリリースしたiMessageスタンプの完成度がイマイチ

AppleがiOS 10から利用できるiMessage用のスタンプアプリをリリースしています。このアプリをインストールすればiMessageでアプリ内にあるスタンプを使ったコミュニケーションが可能となるのですが、スタンプ自体の完成度はイマイチです。

スタンプはアプリ形式で誰でも販売可能?

iMessageのスタンプはアプリとして配信されるようです。LINEスタンプのように誰でも製作し、販売が可能になるのでしょう。もちろん開発者登録(年会費11,800円)が必要で、スタンプにはアプリと同様に審査があると思われますが、LINEスタンプのように比較的簡単に販売できると思われます。

LINEスタンプの販売対象はほぼ国内に限られるのですが、iMessageの場合は海外ユーザーにも広くアプローチできそうな点は見逃せません。スタンプ販売が利益を生み、多くのクリエーターがスタンプ販売に参入すればiMessageも普及するかもしれません。

ただ、今回Appleが発表したスタンプアプリは、一部に懐かしいアイコンがあって面白いのですが、スタンプとしての完成度はあまり高くありません。多くのクリエーター参入を促すため「このくらいの完成度でもOKなので、どんどん参入してー」という見本を示したのかもしれません。

LINEスタンプクリエーターは先行できるか

日本ではすでにLINEスタンプとして同様の商品が広く販売されています。スタンプにはコミュニケーションを円滑にする工夫が施され、誘いを断るときも角が立たない感じのスタンプなど、非常に便利に使えるようになったいます。こうしたコミュニケーションの機微をiMessageにも導入されるのは喜ばしいことでしょう。

LINEスタンプクリエーターはスタンプでのコミュニケーションの点で一歩リードしており、iMessageのスタンプアプリが新たな活躍の場になる可能性もあります。もう少し日本でも多くの人が利用していればいいのですが、今の所iMessage for Androidはリリースの計画もないようです。本当にAppleがiMessageの普及を目指して、クリエーターとともに発展していきたいと思うならAndroid版は必須だと考えます。なんとかならないのでしょうか。