iOS 10の最大の特徴としてWWDCでも長い時間をかけて発表された新しいiMessageはLINEよりも使い勝手がよさそうで、これまで以上の利用者を集めることができるでしょう。しかしWWDC前に期待されていたAndroid版のiMessageはリリースされない見込みであり、既に多くのユーザーを他のサービスが囲い込んでいる現状でiMessgeの普及は簡単には進みそうにありません。
LINEより楽しそう?
新しいiMessageは写真に効果を追加して送信できたり、手書きの文字が遅れたり、簡単なイラストを遅れたり、メッセージの表示をコミカルに動かしたり、背景を含めた効果を遅れたり、今までの無味乾燥なメッセージアプリが一気に楽しそうになります。LINEの代名詞でもあるスタンプもiMessageで送れるようになり、Apple Musicを介して音楽も遅れます。
これら新機能で機能だけをみればiMessageはLINEよりも楽しいメッセージアプリになりそうです。仮に3年前にこの機能を盛り込んだiMessageが登場していれば、日本のメッセージアプリ市場でLINEが現在の地位を得ていることはなかったかもしれません。それほど面白そうな機能が追加される予定ですが、iMessage for Androidは当面出ないとの情報があり、これが本当ならiMessageは簡単には普及しないでしょう。
iMessage for Android
今年のWWDC開幕直前、iMessage for Androidがリリースされるとの噂が駆け巡りました。この噂はAppleにとってもユーザーにとってもメリットが大きく、期待が膨らみました。しかし基調講演でiMessage for Androidへの言及はなく、その後、Appleの幹部がAndroid版のリリースを否定したと伝えられ、当面はiMessage for Androidのリリースがなさそうな雰囲気となりました。
iMessage for Androidがなければ、今回発表した魅力的なiMessageはiPhoneユーザー同士でしか利用できません。そんな面倒なメッセージアプリを使うくらいなら、いまみんなが使っているLINEを使おうと考えるのが自然です。いくら便利でもその便利な機能が多くの人と支えて、初めてメッセージアプリの魅力となります。iMessageをiOSにだけ閉じ込めておくのは本当に勿体無いと感じます。
前出のAppleの幹部はiMessageをiPhone特有の魅力の一つにしたいと考えているようです。確かに他のスマートフォンには内魅力になるかもしれませんが、メッセージアプリとしてはiOSに限定する戦略は正しいとは思えません。できるだけ早い時期にiMessage for Androidのリリースを希望します。