昨日発売になったiPhone 7、iPhone 7 Plusは直後から各国の分解チームが内部の部品の分析に入っています。NFCチップが各国のモデルで共通なのか、それとも日本モデルだけがNFC Type-F(FeliCa)に対応する特殊なものなのか注目されていましたが、どうやらチップは共通のものが使われているようです。
搭載チップは日米で共通
日本モデルのiPhone 7 Plusを分解したiFixitのレポートによるとNFCチップは「NXP 67V04 NFC Controller」となっており、米国モデル(AT&T、T-Mobile用)のiPhone 7を分解したChipworksもNFCチップは「67V04」だったと報告しています。
発表直後は日本モデルだけFeliCaに対応しているため、ハード的に部品構成を分けているとも言われていましたが、どうやら世界共通のチップを搭載しソフトウェア的にFeliCaを使えるか、使えないかを分けているという見方が有力になってきました。
将来的なアップデートで海外版も利用可能に?
iPhone 7へのSuica搭載の立役者であるJR東日本の副会長は「インバウンド客にも使ってもらいたい」として、Appleと緊密な連携を続けていると答えていました。海外モデルを持参する旅行者も、様々な問題がクリアになれば将来的にソフトウェアのアップデートでSuicaが利用可能になると思われます。
海外モデルのiPhone 7でSuicaを使えるようにするには、日本モデルのiPhone 7(7 Plus)のみに印字されている「総務省指定」のあの文字を電磁的な表示だけでOKとするような、法令(またはその運用)を改める必要があるかもしれません。東京オリンピックを前に、海外からの訪日客に対する利便性向上に関する要望は通りやすくなっています。一気に進めてもらいたいです。