日本時間13日未明から開催されたAppleのスペシャルイベントではiPhoneとApple Watchの新モデルが発表されました。しかし今一歩物足りない、そんな印象のイベントだった気がします。そうした印象を多くの人が抱いたのか、Appleの株価はイベント中、冴えない動きを見せていました。
iPhoneの発表で下落
上記グラフからもわかるように、前日比マイナス圏で推移していたAppleの株価はイベント開始とともに上昇に転じ、Apple Watchの発表中は比較的堅調な推移を見せていました。これはApple Watchの大画面化、心電図測定機能など大幅なモデルチェンジが好感された結果と考えられます。
しかしiPhoneの発表へと移ったとほぼ同時にAppleの株価は下落し始めます。事前に漏れ伝わった情報通りの発表だったことも影響しているのでしょうか、株価はApple Watchの発表で上げた分以上に下落してしまいました。確かにiPhone Xの改良版と低価格版の発表では大きなインパクトを与えるのは難しいかもしれません。
それでも高値圏
今回のイベント中、Appleの株価は軟調に推移しました。しかしそれでも現在の株価水準は非常に高く、時価総額も1兆ドル以上を維持しています。今後、iPhoneの販売台数が好調に推移しているなどの報道があれば、すぐに下落分は回復できるでしょう。ユーザー、ファンとしては物足りない発表会だったとしても、売り上げ(利益)が伴えば株価は正直に上昇します。
また、事前に噂されていて今回発表されなかった製品(iPad ProやMac miniなど)の発表イベントが10月にも開催されるとすれば、Appleの業績にも好影響が出るはずです。株価はいずれ回復していくのではないでしょうか。今後数ヶ月の株価の動きは面白そうなので観察していこうと思います。