Appleはアプリ開発者に対して、App Store内の検索広告を10月5日から開始すると告知しました。開発者は広告を出稿することで自分のアプリを検索結果の上位に表示させることが可能になります。新しいアプリの発見方法としてはある程度の効果があるとは思いますが、一抹の不安もあります。
App Storeに蔓延る業者の影
昔から言われていることですが、App Storeのランキングはかなり偏った結果を表示しおり、本当に人気があるか疑わしいアプリが上位に表示されていることもよくあります。これにはランキング上位表示を請け負う業者・サービスが介在していると言われています。またカテゴリー内の人気アプリ表示でも盗作アプリが氾濫していた時期もありました。
一部のアプリ開発者はApp Storeで目立つために手段を選ばず、今でもApp Store内での露出を確保するために様々な工夫・不正が横行しています。そんな状態で検索広告が始まったとしたら、あまりいい結果にならない気がします。
どんなアプリが広告を出すか
App Storeへの広告出稿には当然お金がかかります。1回の掲載あたりどのくらいの費用が必要かは不明ですが、120円のアプリをわざわざ広告から販売するのは効率が悪いでしょう。そのため広告を載せるのはアプリ内課金を主要な収益源とするようなアプリが多くなると予想します。
新作アプリリリース時に大量の広告費を投入して、一気にユーザー数を増やしてアプリ内課金へと誘導するビジネスモデルにApp Storeの広告が組み込まれるのでしょう。検索結果の上位表示がガチャ課金アプリや出会い系アプリなんかの広告ばっかりになってしまいそうで、この新しい広告サービスが新しいアプリの発見につながるかどうか、疑問を持っています。