Apple Pay(Suica)が「使える」、「使えない」を検証

Apple Payが始まってまもなく1週間です。多くの人が様々な状況でApple Payを試した結果、使える状況、使えない状況の情報が多数出てきました。どのような状況では使えて、どのような状況で使えないのかをまとめておきます。なお全ての検証はSuica(交通系電子マネー)を利用した場合です。

電源OFFでは使えない

Apple PayはFeliCaチップに対応しているため、当初は電源が入っていなくても使えると言われていました。大手メディアも「使える」と報じていたのですが、実際は使えません。バッテリーに余裕がない時に長距離の電車に乗るのは控えたほうがいいかもしれません。

また財布を持たずに出かける時もバッテリー残量には注意が必要です。タクシーの支払いでバッテリーがなくなって払えないとなると、警察沙汰にもなりかねません。注意が必要です。

Apple Watch単体でも使える

iPhoneとペアリングして使うことの多いApple Watchですが、ペアリングが解除された状態でもApple Payは使えます。改札通過でApple Watch単体だと使えず、駅員から「iPhoneと一緒じゃないと使えない」と説明されたという報告がありましたが、なんらかの原因で使えなかったのは確からしいですが駅員の説明は不正確だったと思われます。

なのでジョギングやサイクリング、散歩などちょっとした外出ではApple Watch Series2さえあれば、自動販売機、コンビニ、スーパー、ファストフード店などで買い物ができます。遠くまで散歩して、帰りは電車やバスで帰るってこともできます。

圏外・フライトモードでも使える

Apple Watchがペアリングされていなくても使えることと同じですが、iPhoneApple WatchフライトモードになっていてもApple Payは使えます。もちろんiPhoneが圏外でも使えます。ディバイス側はネットワークに繋がっている必要がないのは、通常のプラスチックのFeliCaカードにモバイル通信機能がついていないことからもわかります。

もし電車に乗っている最中にバッテリーが減って不安になってきたら、フライトモードにしてバッテリーを節約するのもいいかもしれません。そのままフライトモードでも改札を通過できます。最近は携帯電話が圏外になることは少なくなりましたが、地下の一部など電波が不安定な場所もあります。そんな場所でもApple Payは利用できます。

圏外だとiPhoneからチャージはできない

Apple Payに登録したクレジットカードからSuicaへのチャージ、Suicaアプリからクレジットカードを使ったチャージは圏外だとできません。これは当然と言えば当然です。圏外になる場所に行く予定があるときは残高に余裕をもたせておく必要があります。

ただしコンビニで現金チャージする場合、フライトモードであっても圏外であってもチャージはできます。Suicaのカードにチャージするのと同じ要領です。あまりそういう状況になることはないかもしれませんが、覚えておいて損ではありません。

ちなみに私鉄主要駅に設置されているチャージ専用機(上の写真にあるようにカードを挿入しないタイプ)を使っても、Apple Payへの現金チャージは可能です。ただしチャージする前に、Suicaをスタンバイ状態にした上で、ダミーのカードをセットしてタッチする必要があります。

僕もいろいろ試してみましたが、Apple Pay(特にApple WatchのApple Pay)はかなり面白いです。使っているうちにだいぶ慣れてきて、Apple Payを使いたくて、普段行かない店に行ったり、無駄な買い物が少し増えた気もします