iOS 10.2のスクショ無音化はiOS 10の「シャッター音バグ」のおかげ?

今朝一般公開されたiOS 10.2ではスクリーンショット撮影時の効果音が消せるようになっています。またカメラ撮影時のシャッター音も小さくなっており、今回のiOS更新では多くの人が望んだ改善が実施された形になります。この背景にはiOS 10にあったシャッター音を消せるバグが影響があると考えられます。

iOS 10のバグはすぐに修正

iOS 10リリース直後に発見されたカメラ撮影時のシャッター音が消せる裏技はSNSなどで一気に広がり、多くの人がこのバグを使っていました。この裏技を使いたいために修正済みのiOS 10.1へのアップデートを見送った人も多くいたようです。それほど大音量のカメラのシャッター音はユーザーに忌避されていました。

シャッター音の問題はTwitterなどでも大きな声になっており、iOSの更新ごとに裏技が使えるか使えないかが話題となるなど、最新のiOSを常にユーザーに届けたいAppleの方針を妨げる要因にもなっていました。こうした背景があったが故に、iOS 10.2である程度の改善が実施されたと考えるのは自然です。

カメラ撮影時、カメラアプリ起動時のスクショはシャッター音消せず

日本ではスマートフォン携帯電話のカメラを使用するときは、迷惑行為防止という名目でシャッター音を付加することとなっています。そのためiOS 10.2でもカメラ撮影時のシャッター音は消すことはできません。またカメラアプリを起動している時のスクリーンショット撮影時もシャッター音がなります。

シャッター音が鳴るといっても、これまでに比べて音量は小さくなっています。iOS 10.1の時のシャッター音に比べて、かなり小さくなっていてこれで困ることはあまりないと思いますが、この水準が日本の制度上の限界なのかもしれません。