Clipsで撮影、編集した動画をTwitterで共有する方法

日本時間の4月7日、Appleは動画の撮影、編集、加工、共有が簡単にできるアプリClips」をリリースしました。各種SNSを通して簡単に共有できることがアプリの特徴の一つですが、アプリ内の操作だけではTwitterで共有することはできません

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共有メニューにTwitterアイコンがない

Clipsに限らず、iOSアプリの共有メニューからTwitterで動画を共有することはできません。そのためTwitterに動画を投稿するには、まずClipsの共有ボタンから「ビデオを保存」をタップして、「写真」アプリに保存し、Twitterアプリで動画を選択して投稿という二度手間が必要になります。なぜこのようになっているのかは不明(Vineとの関連?)ですが、不便なことこの上ないです。

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日本ではTwitterの利用者が多く、ClipsがSNS向けの動画アプリとして不動の地位を得るにはTwitterでの簡単な共有が必須です。この共有の簡単さを実現するにはTwitter側の対応も必要となると考えられ、すぐには難しいかもしれません。しかしTwitterとしてもSNS間の競争にさらされており、対応へと向かっていくはずです。

Appleの新たなSNS戦略の出発点

Appleは音楽事業の一環としてSNS(Ping)を運営していたものの、全くうまくいかずに撤退した過去があります。おそらく現在のAppleにはSNSを運営してユーザーを囲い込もうという意図はもうないと思われます。それに代わって出てきたのがClipsでしょう。SNSの運営ではなく、SNSで便利に使えるツールをディバイスに組み込むことで、ユーザーを囲い込もうという発想です。

僕はまだClipsをほとんど使っていませんが、SNSでの動画共有ではなかなか面白く使えそうです。SNS上にClipsで作られた面白い動画が増えれば新規のiPhoneユーザーの獲得既存のiPhoneユーザーの囲い込みが可能になるはずです。ClipsはSNS運営を諦めたAppleの新しいSNS戦略ではないかと考えます。

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