Apple 為替相場を受けて南米と東欧でApp Storeの価格改定へ 日本では?

Appleはドル相場ユーロ相場の変動を受け7-10日以内にチリコロンビアペルーブルガリアチェコハンガリーポーランドルーマニアクロアチアApp Storeの価格改定を実施します。日本のユーザーにはほとんど関係ありませんが、世界規模でアプリを販売している企業などには多少の影響があるかもしれません。

円相場も注目すべき時期に

今回はアプリ価格の改定で日本のユーザーが受ける影響はほとんどないでしょう。ただ、Appleは為替相場の変動を受けて柔軟にアプリ価格を上下させます。このところ円相場が円高方向に動いているため、将来的なアプリ価格の変更が見えなくもない状況になりつつあります。

先日から米国の内政事情を原因とした「円高・ドル安」が進んでいます。一時は1ドル=110円台になるなど、一気に円高が進みそうな雰囲気にありました。その後はす落ち着いていますが、円高傾向へと相場が振れているのかもしれません。もしこのまま円高が進み、1ドル=100円程度になればアプリ価格の変更が検討されることになるでしょう。

現在、日本のApp Storeでのアプリの最低価格は120円であり、全てのアプリ、アプリ内課金は120円を基準に設定されています。この最低価格が100円に引き下げられるとすれば、全てのアプリ価格、アプリ内課金の価格に影響し、開発企業・個人の収入を直撃します。ユーザーとしては嬉しいですが、開発者側は複雑かもしれません。

価格改定は慎重に

App Storeの価格改定は特に開発者側に大きな影響を与えます。そのためAppleも慎重に時期を見極めているようです。日本では為替相場が変更基準に達しただけでなく、一定の範囲で3ヶ月ほど相場が安定してからようやく改定となることが多いです。そのため今すぐに円高となったからといって、すぐにアプリ価格が下がるわけではありません。今から円高が進んだ場合でも、早くても今年後半くらいの改定になるでしょう。

ちなみにアプリ価格よりも製品価格の方がすぐに為替相場が反映されます。そのため夏の終わりころまでに1ドルが100円程度になるとすれば、9月に発表されると予想されるiPhone 8の価格も比較的買いやすい価格になります。999ドルと予想されるiPhone 810万9,800円で販売されるか、12万9,800円で販売されるかでは大違いでしょう。

個人的にはiPhoneを安く買いたいので円高へと進むことを望んでいますが、どうなるでしょうか。