2017年のWWDCで垣間見えた「言葉の壁」

2017年のWWDCは可能性が低いと予想されていた製品の新モデルも壇上でお披露目されるなど、盛りだくさんの内容となっていました。ただ日本のAppleファンとして少し気になることもありました。今回発表された新製品新機能に「日本語」の壁が立ちはだかっているような気がしています。

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HomePod、日本発売は未定

WWDCの最後に発表されたHomePodsWi-Fiスピーカーとして使えるだけでなく、Siriと連携して様々な機能の利用が可能になります。iPhoneのSiriのように、近くのオススメ焼肉店を尋ねたりスポーツの結果を聞いたりタイマーやリマインダーを設定したりHomeKit対応製品を操作したり、がHomePodでできます。

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しかしHomePodはアメリカ、イギリス、オーストラリアの3カ国だけでの販売予定が発表されただけです。この3カ国はiOS 9からのNewsアプリが利用できる国と共通しており、どこも公用語が英語という共通点があります。HomePodでSiriとの会話を円滑にできるのがまだ英語だけという判断なのでしょうか。他の言語に対応するにはもう少し時間が必要というように見えます。

Siriの翻訳機能も日本語非対応

iOS 11で新たにSiriができるようになった「翻訳」も日本語には対応していません。説明によればSiriには新たに英語から中国語、ドイツ語、イタリア語、フランス語、スペイン語に翻訳する機能が搭載されています。が、日本語には翻訳してくれません。英語から日本語への翻訳は技術的に難しいのかもしれませんが、それでも日本に来る外国人観光客のためにも対応して欲しかったところです。

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この2つに加えて、Newsアプリの対応などをみても最近のAppleのサービスや機能が日本語を含む英語以外に対応するスピードが遅くなっている気がします。確かにAIを含む機能で多言語への対応はユーザーが想像するより難しいのかもしれません。しかし、それでも今回、日本語が置いていかれている現状には不満も感じます。

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