なぜApple Watch Series 3(GPS + Cellular)の予約が好調なのか?

先週の金曜日に始まったiPhone 8iPhone 8 PlusApple Watch Series 3(GPS、GPS + Cellular)Apple TV 4Kですが、この中で現時点で最も手に入りにくいのがApple Watch Series 3(GPS + Cellular)です。42mmケースは多くのモデルで売り切れており、中には出荷まで「3-4週」となるものもあります。なぜCellular機能搭載のApple Watch予想外に好評なのでしょうか。

Apple Watchユーザーも成熟

初代のApple Watchが発売されてから2年半程度が経過しています。発売直後は何に使うべきか、わからないまま購入する人も多くいたでしょう。当初は機能があまり多くなかったため通知を漏らさず受け取れるくらいの便利さしかなかったのですが、Apple Watch Series 2からはFeliCaを搭載し、Apple Payがかなり便利に使えるようになりました。

またSeries 2からのGPSの搭載昨年12月のポケモン GOアプリの登場でApple Watchでできることがかなり広がったのも事実です。このように用途が広がる中で、ユーザーはもっと自由にApple Watchを使いたいと感じていたのかもしれません。ユーザーが求める自由を実現する一つの手段がCellular機能であり、既存Apple Watchユーザーの買い替え需要も受け止めることに成功したのではないでしょうか。

運動、音楽、電話、メッセージ

自由になったApple Watchが単独で何ができるか、まだまだ手探り状態なのも事実です。思いつくのはやはり屋外での運動・作業中の利用です。Apple Watchを付けてマラソン大会に参加している時、手首に応援メッセージが来れば嬉しいと思います。応援に来てくれた人に、今どこを走っているかを伝えることもできます(もちろんiPhoneを持って走る必要はありません)。

農作業庭いじりの時も、iPhoneが近くになくても電話をかけられるし、電話に出られます。しゃがんだり中腰になることが多い多い作業だと、連絡のためにポケットにiPhoneを入れておくのは窮屈です。Apple WatchとAirPodsを組み合わせてApple Musicのプレイリストを聴きながら作業することもできそうです。

ドコモによるワンナンバーのイメージ

ただ、ここまで具体的な用途を想定してSeries 3を購入するユーザーはまだ少ないかもしれません。近所のコンビニに買い物に行くときに荷物が減るから嬉しいと考えているだけの人もいるかもしれません。しかしApple Watch Series 3(GPS + Cellular)を予約した人は、この近未来なデバイスに可能性を見た人だといっても差し支え無いでしょう。そんな人がAppleの予想よりも多くいて、初回出荷分が早々に売り切れるという結果に至ったと考えます。