Apple Watchにセルラー通信機能(LTE)を搭載したモデルが今年の10月から12月に発売されるとの観測が出ています。確かにApple WatchがiPhoneから独立すれば使い勝手は向上しそうで期待したのですが、問題はそれほど簡単ではなさそうです。
処理の大半をiPhoneに依存
Apple Watchは消費電力を抑えるために重い処理をペアリングしたiPhoneに委ねています。今でもApple WatchのWi-Fi機能を使えばiPhoneと接続されていない状態でインターネット接続が可能なのですが、その状態で利用できるアプリは限られます(LINEやTwitterは使えません)。
Apple WatchにLTE機能が搭載されても、この制約が残ったままだとほとんど何もできなさそうです。逆にこの制約がなくなったとすれば、今度はApple Watchが重たい処理を自分でする必要が出てくるため、バッテリーの消費は激しくなってしまうでしょう。通信で使う電力も多くなりそうで、バッテリーの持続時間が気になります。
通信キャリアの月額料金は?
Apple WatchがLTEでの通信を行うなら、もちろん通信キャリアとの契約が必要になるでしょう。この月額料金(料金体系)がどうなるかも気になります。Apple Watchを単独で契約して月額1500円なんて設定なら、利用する人はかなり少なくなりそうです。理想を言えばiPhoneの契約に含めてしまって、Apple Wacthの通信料金を実質的に無料にして欲しいのですが、MVNOでどのように対応するのかという問題が出てきそうです。
もう一つ考えられるのがiPadに導入されているApple SIMと同じプリペイドタイプの通信契約です。ただApple Watchは画面も小さく、処理能力も限られているため通信量はそれほど多くありません。Apple SIMのように1GBで1500円でもいいのですが、パケット有効期限を1年とか半年に延長してもらいたいとは思います(現状は1ヶ月)。仮にApple Watchの通信契約が有効期限1年、1GB1500円のプリペイドなら僕の中では許容範囲内です。