iPhoneに「バッテリーが気温に影響を受けているか分かる仕組み」を導入?

Appleは数多くの特許を取得(申請)しています。その中には将来のiPhoneをはじめとした新製品・新モデルの姿を想像させてくれるものが含まれています。今回公開された特許情報からAppleがiPhoneなどのバッテリーがどのくらい温度に影響を受けているかを明示するアイディアを持っていることが明らかになりました。(Apple Files Patent for a new Temperature Sensor tied to a new Interactive Battery Indicator

寒い場所はiPhoneは苦手

特許情報によるとiPhoneなどのバッテリー表示の横に雪の結晶マークが表示され、その影響でどのくらいバッテリー性能が低下したかが分かるようになっています。これが表示されれば、寒い環境下で「iPhoneがどのくらい使えるか全くわからない」という事態は避けられます。とにかく低温時のiPhoneの挙動は不安定です。

スキーに行った時なんかに実感するのですが、低温状態ではバッテリーの減りが早く、みるみる残量が減っていきます。通常時の1/3か1/4くらいの時間しか使えないイメージです。しかしバッテリーが0にってから充電を始めると、残量が60%から充電が始まるということもよくあります。これは本当になんとかして欲しいところでした。

今回の特許情報がすぐに製品に活かされるわけではないでしょう。しかしあとどのくらい使えるかの目安が分かるのは便利なので、将来的にはぜひ実装して欲しい機能です。

バッテリーはスマートフォンの鬼門

一昨年、Galaxyでバッテリー破裂事故が多発したことも記憶に新しいですが、バッテリー関連のトラブルはスマートフォンの鬼門になっています。Appleもバッテリーの劣化具合で性能を抑制していたことが判明して、謝罪と対応に追われています。スマートフォンのバッテリーは非常にデリケートな存在で、それを十分に制御することが機種全体の完成度に直結する存在といっても過言ではないでしょう。

iFixitより

当面、Appleサムスン他のスマートフォンメーカーもバッテリーの性能と本体の性能をいかに折り合わせていくかに苦慮しながらスマートフォンを設計していくことになりそうです。そうした中で寒さ対策というのも一つの大きな課題になっているのは間違いなさそうです。