iOS 11.3、なぜかiPad(6th)限定でリリース 他の機種でもまもなく公開へ

iOS 11.3一部機種でダウンロード、インストール可能になっています。しかし現時点でダウンロード可能な機種はなぜか先日発表されたiPad(6th)だけです。このiPad、まだほとんどユーザーがいない状態なので、iOS 11.3実質的にはまだ公開されていないと言ってもいいでしょう。しかし明日、明後日には全ての機種向けに公開されると考えられます。

意図は不明

なぜiPad(6th)だけにiOS 11.3が配信されたのか、その意図はよくわかりませんが、この機種特有の機能を使うにはiOS 11.3が必要だったのかもしれません。とはいえほとんど市場に出回っていない機種だけに先行してリリースするのも不自然です。何か他に理由があるのでしょうか。

今回、iPad(6th)向けにiOS 11.3が配信されたことで、他の機種への配信ももうまもなく行われると予想されています。例年3月にiOSの大型アップデートがあることを考え合わせると、日本時間で3月30日、31日、4月1日の未明にもiOS 11.3が正式に公開されることになるでしょう。

性能抑制問題に終止符

劣化したiPhoneの性能をユーザーの承諾なしに性能を抑制していた問題が昨年12月に発覚して以来、Appleは強い批判を受けてきました。ユーザーとの信頼関係を損ねる事態に発展しつつあったところで、Appleはバッテリー交換費用の大幅値下げの実施と抑制機能のON/OFFを可能にする機能を搭載すると発表し、事態収拾を図りました。

iOS 11.3ではこの性能抑制機能をON/OFFできるようになっており、ようやく12月以来続いていた性能劣化問題に一定の区切りがつくことになりそうです。ちなみにiPhoneは緊急時の連絡手段でもあるため、不意のシャットダウンを防ぐ性能抑制はあまりOFFにしないほうがいいとも言われています。実際に古いiPhoneで性能抑制をOFFにするとどの程度の影響があるのか、iOS 11.3が公開されれば検証したいと思います。