Apple、ユーザーの位置情報を利用するアプリの審査を厳格化

Appleはユーザーの位置情報を利用するアプリの審査を厳格化しているようです。ガイドラインに違反するようなアプリはApp Storeから消去され、開発者に対して修正を促すメールを送信していると米国のネットメディアが報じています。(Apple cracking down on applications that send location data to third-parties

プライバシー保護の厳格化

ユーザーの位置情報を利用しているアプリについて、利用時に明確な同意を取ることは基本ですが、承認された目的以外に位置情報を利用したり、位置情報を第三者に送信したりすることは規約上禁止されています。この規約をAppleは厳格に適用し始めたようです。ここ数日で複数の開発者がAppleから通知を受け取ったとしています。

Appleは単に位置情報使用の同意を得るだけでなく、どのように使いどのように共有されるかを説明した上で、ユーザーから同意を得るべきだと考えているようです。この方針は日本でも適用されることが予想され、国内でも多くのアプリが影響を受ける可能性があります。

EUの方針がきっかけ

位置情報は個人のプライバシーを守る上で、厳重に管理されるべき情報です。特にスマートフォン自体の性能やGPSの精度が向上したことで、現在地だけでなく、移動の記録生活範囲、場合によっては交友関係まで、スマートフォンの位置情報から判明します。こうしたデリケートな情報を厳格に守るためヨーロッパでは法律が厳しく運用されるようになりました。

GPSで移動を記録

今回のAppleのアプリ審査の厳格化もこの法制度が影響していると考えられ、今後、個人の情報(位置情報)を守るためにアプリやサービスに制限が加えられる可能性が出てきました。サービスの便利さアプリの面白さと個人情報保護、どの点で妥協していくかはこれから様々な試行を繰り返していく中で決まっていくのでしょう。

ただ当面は、Appleを含め多くのテクノロジー企業が現状より厳しく情報を管理する方向に進むことになりそうです。