アメリカでのiPhone SE販売は何を意味するのか?

AppleはアメリカでiPhone SEを認定整備済製品として格安(100〜150ドル引き)で販売しました。人気のためすぐに売り切れたようですが、この時期になぜAppleはiPhone SEを販売したのでしょうか。

iPhone SE

iPhone販売数の確保?

AppleはiPhoneの販売台数を発表しなくなりましたが、それでも業績を一定の水準に保つにはiPhone販売台数が必要なのは確かです。手元にiPhone SEの在庫があるなら、売り上げ確保のためにそれを売り切ってしまおうと考えたのかもしれません。ただアメリカだけで、すぐに売り切れてしまう台数しか販売されていなかったことを考えると、これだけでAppleの業績向上には何の足しにもならないでしょう。

iPhone SE

確かに在庫を少しでも無駄にしないと考えれば、今回の認定整備済製品としての販売も理解できるのですが、iOS 13ではサポート対象から外れてもおかしくないiPhone SEをこの時期に販売するのはあまり筋は良くない気がします(これを含めて100〜150ドル引きだったのかもしれませんが)。

スタンダードモデルの需要確認?

少し深読みしすぎかもしれませんが今回の突然のiPhone SEの販売で、Appleは「スタンダードな性能で、小さな液晶を搭載し、安いiPhone」の需要を探ったと推測します。もちろんiPhone SEは今のiPhoneの基準からすればスタンダード以下の性能なのですが、それでも価格を下げることですぐに売り切れたと言うことはそれなりに意味がありそうです。

XS XR

iPhoneが高価格、高機能を追求するだけでなく、スタンダードモデルにも範囲を広げていく、その準備としてAppleが認定整備済製品のiPhoen SEを使って需要の強さを調べたと推測します。AppleはiPhoneの販売不振に苦しめられていますが、その突破口がスタンダードモデル投入だとすれば、大きな話題となるでしょう。

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