watchOS 6に搭載「ノイズアラート」とは

watchOS 6は単独でアプリのダウンロードが可能になる、デフォルトアプリの削除が可能になるなどの変更が加えられていると言われていますが、watchOS 5からそれほど目立った機能の追加がないとされます。そんな中で、少し気になる新機能が「ノイズアラート」機能です。

マイクで騒音を測定

Apple Watchには通話やSiriなどで使用するためのマイクが搭載されています。そのマイクを使って周囲の騒音を測定し、基準値を超えると通知してくれるのが「ノイズアラート」機能です。ベータ版をダウンロードして実際に試したネットメディアがその詳細を報じていますが、アプリでは騒音の測定ができるほか、WHO(世界保健機構)が定める騒音基準を表示し、騒音に晒された時間がその基準を外れていないかを確認できるようです。

ちなみに別のメディアが開発者向けのベータ版をダウンロードして実際の騒音測定装置と比べた結果、Apple Watchはかなり正確に騒音のレベルを測定できるとされています。また常に周囲の音をマイクで拾うことになるのですが、Apple Watchはその音声データを保存しないと説明されています。

健康管理デバイス

Apple Watchは心拍数の測定から始まり、転倒検知、心電図機能とユーザーの健康状態を管理するデバイスとしても進化してきました。そこにwatchOS 6からは周囲の騒音測定機能が追加され、日々の健康を害する環境を特定する機能も追加されることになります。Appleは血糖値の測定機能についても開発を進めているとされ、Apple Watchは健康管理分野でさらに進化することになるでしょう。

Apple Watchは毎日長時間身体に装着するデバイスとして、これまで得られなかったデータの取得が可能となっています。今後のApple Watchの機能進化とともに得られる情報は増えることになると考えられ、Apple Watchは日々の生活を便利にするだけでなく、健康管理でも重要なデバイスになっていくと予想されます。