Appleは突然、12月2日（日本時間12月3日未明）にニューヨークでスペシャルイベントを開催すると告知しました。この時期にイベントが開催されることは珍しいのですが、毎年年末に発表されるベストアプリなどの発表が中心のイベントと考えられます。
アプリ、ゲームを表彰
Appleが発表したイベント告知イラストには「honoring our favorite apps and games」と書かれており、今回のイベントが優秀なアプリやゲームを表彰するイベントであることがわかります。Appleは毎年年末にその年のベストアプリをWebサイトで発表しており、今年はこの発表をイベント形式で行うようです。
ゲームアプリに関しては「Apple Arcade」がスタートしたことで、アプリから収益を得る方法が大きく変わりました。特に質の高いゲームアプリを開発できるデベロッパーにとっては大きなビジネスチャンスになっていると考えられます。そのチャンスを最大限に広げるため、Appleはベストゲームを注目度の高いイベントで発表することで、さらなる加入者の獲得（＝開発者への分配増加）を目指すのでしょう。
ゲームアプリ配信の構造変化
日本のアプリ開発企業もApple Arcade向けに多くのアプリを公開しています。これら企業のアプリが「ベストゲーム」として表彰されれば、企業収益に好影響が出て日本でのアプリ開発環境が向上していく可能性もあります。Apple Arcadeがどの程度の加入者を集め、どの程度の分配金が発生しているかなども含めて今回のイベントを注目してみたいと思います。
もしApple Arcadeが成功を収め、アプリを提供している企業が満足できる収益を上げられるなら、これまであまり評判の良くなかったガチャを中心としたアプリ内課金の構造に変化が出てくるかもしれません。私はApple Arcadeを無料期間だけで退会してしまったのですが、できればゲームの課金システムが多くの人が安心して遊べるものになって欲しいという気持ちはあり、Apple Arcadeには期待しています。