マップアプリの施設評価、Appleが独自路線に進む可能性

現在、Appleが提供しているマップアプリでは、各施設の評価や写真は他社のクチコミサービスの評価がそのまま転載されています。しかしどうやらAppleはこの評価欄を独自のものに置き換えようとしているようです。

アメリカでも独自評価を収集

アメリカのマップアプリユーザーは最近、Appleが小売店や飲食店、宿泊施設、その他サービス提供施設で独自の評価を収集していることに気づきました。ユーザーは「この場所をおすすめする」を選択し、詳細項目で「いい」か「悪い」かを選択します。また同時に写真の提供も可能になっており、これまでアメリカではYelpが担ってきた評価機能をApple独自の機能に置き換えようとする動きが始まっています。

アメリカ以外では少し前から確認されており、日本でも独自の評価の収集が始まっています。日本では飲食店は食べログ、宿泊施設はじゃらんの評価、写真が転記されているのですが、これからマップアプリから直接情報が集まれば、独自の評価、独自の写真が提供されることになるのでしょう。これはGoogleが地図アプリで提供しているものと同様であり、すぐにという訳ではないですが、Appleのマップアプリがまた一歩Googleの地図アプリに近づくことになるのでしょう。

現在マップアプリは、単に道順を示すだけの地図ではなく、現在地周辺の施設検索や目的地での行動を決める上で重要な役割を果たしています。そのため飲食店や施設の評価はマップアプリのメインコンテンツになりつつあり、これがApple独自のものに置き換わるのは自然な流れでしょう。問題は不正な評価、不正確な評価をどう排除していくかですが、Apple IDと評価が非公開ですが関連づけられている(完全に匿名ではない)ことから、他のサービスよりは悪意を持った評価を減らせる可能性はありそうです。