iOS 15のアップデート以降、海外での利用者を中心にiPhoneのカメラアプリでシャッター音が鳴らなくなったとの報告が多く上がっていました。そして最近は国内で使っていても「圏外」ならシャッター音がならないとの報告も目にするようになり、自分でも検証しにわざわざ圏外エリアに行ってきました。
確かにならない
自宅から車で20分強の場所に、3キャリアとも圏外という秘境があるので、そこでシャッター音の有無を試してきました。最初、圏外になった時にシャッターを切ったのですが、この時は「カシャ」といつもの音が鳴りました。うーんと思いiPhoneを再起動すると無音で写真を撮ることができました。
ただ少しでも電波を掴むと自動でシャッター音がONになるようで、圏内と圏外の境目では安定的にシャッター音が消えることはありませんでした。なのでもう少し車を走らせ、3キャリアとも完全に圏外という場所で試したのですが、ここでは安定的にシャッター音が鳴らない状態が続きました。
「カシャ」って音だけでなく、Live Photoの「ピコ」って音も消えます。ただiPadのシャッター音は消えませんでした。海外利用時の挙動から位置情報を参照してシャッター音の有無を決めていると予想したのですが、どうやら通信キャリアの情報を使って利用場所を判定しているようです。なおSIMを抜いたり、フライトモードにしたりしても無音にはなりません。
無駄な機能
スマートフォンのカメラのシャッター音は盗撮などの迷惑行為防止のためにつけられているとされます。しかしこの機能は本当に無意味です。もし盗撮するなら、無音カメラアプリで撮影するなど、抜け道は多数あり、迷惑行為をしない人だけがうるさいシャッター音に迷惑をかけらている状態です。
潔癖な人は「圏外でシャッター音が鳴らないのを利用して迷惑行為をする人が」とか言いそうですが、そこまでして盗撮をするなら、もっと単純な無音化で盗撮するでしょう。シャッター音を消せない機能は本当に無駄機能です。