実はスペックダウンしてなかった?au版iPhone6sの3G通信速度は3.1Mbps以上

iPhone 6からiPhone 6sで変化したものの中で、最も地味で最も注目されていなかったのが3Gの対応通信方式変更でした。主にau版のiPhoneに関係する部分なのですが、iPhone 5や5s、6ではCDMA EV-DO Rev.Bにも対応していたのですが、iPhone 6sからはEV-DO Rev.Aのみの対応となりました。

Rev.Aのみの対応はiPhone 4sと同じで、au版iPhone 6sでは3G通信速度もiPhone 4sと同様に下り最大3.1Mbpsまで低下すると予想されていました。このブログでも取り上げたのですが、実際はどうも違うようです。

先日、久しぶりに3Gで通信速度を計測したところ、3.1Mbsを上回る速度を何回も記録しました。時間をおいて測っても、計測アプリを変えて測っても、計測サーバーを変更しても、3.1Mbpsを大幅に超えます。どうやらau版iPhone 6sの下り最大速度は3.1Mbps以上あるようです。

iPhone 5以降でau版の3Gで最大速度が向上したのはEV-DO MC-Rev.A (EV-DO Rev.B Phase-I)に対応したためでした。この表記はRev.Bのすべての基準を満たしていなくても、下り最大速度が3.1Mbps以上出ることを表現しているようにも見えます。技術的な詳しいことは不明ですが、計測結果からしてauのiPhone 6sはこれまでどおりの速度が出るようです。

ただauは3Gの周波数をどんどん削減しており、既にWIN HIGH SPEEDの最大速度である9.2Mbpsとなる場所はほとんど残っていないと思われます。またLTEのカバー率がかなり高まっており、話題のiPhoneでも3Gに関する仕様変更はほとんど注目を集めることはありませんでした。もう一般利用者にとって意味のないことなのかもしれません。