先日のスペシャルイベントで発表されたのはiPad Air3ではなく、大方の予想通り9.7インチiPad Proでした。名前からAirが消えたので、高性能で重くなったと思っていましたが、iPad Air2と9.7インチiPad Proの重さは同じです。
スピーカーが4つになったのに
iPad Air2と9.7インチiPad Proで一番変わった点がスピーカーの搭載数です。9.7インチiPad Proでは12.9インチ版と同じく4つのスピーカーを搭載して、より迫力のある音を楽しめるようになっています。
その他、重さに関わる変更点としてApple SIMの内蔵(Air2はもちろん内蔵していない)がありますが、これら重くなりそうな要素を含めてもWi-Fiモデルは437gでiPad Air2と同じ重さになっています。Airが名前から外れたからといって、重くなったわけではありません。
12.9インチもAir2も飲み込む9.7インチiPad Pro
9.7インチiPad Proが発表された直後「12.9インチの立場がないな」と思いました。大きいことはいいことですが、iPadの特徴の一つが持ち運びできることで、その持ち運び性能では9.7インチが圧倒的に優れています。
12.9インチにしかなかった4つのスピーカー、Apple Penciとスマートキーボードへの対応、全てが9.7インチにも盛られました。12.9インチの特徴が「大きいだけ」になった印象です。大きいことはいいことなのですが、少し印象がぼやけてしまいます。
そして重さが同じになってAir2もその特徴を失った気がします。今は安く販売されているので、エントリーモデルとしての意味が新たに出てきましたが、予算に余裕があればあえて選ぶ機種ではなくなったと思います。
9.7インチiPad Proは12.9インチiPad ProとiPad Airの2機種を飲み込んだ感じです。