Appleは例年開催されている世界開発者会議(WWDC)を今年も6月に開催することを告知しました。参加にはAppleの開発者プログラムへの登録(2月16日時点での登録)が必要で、さらに1,599ドルのチケットを購入しなくてはいけません。
チケット超高額だが毎回抽選に
WWDCは毎年参加希望者が多く、参加のためのチケットは日本円で約18万円もするにもかかわらず、抽選で購入者を決定しています。恐らく今回も抽選になるでしょう。アプリなどの開発者にとって、それだけの価値のある会議なのでしょう。僕のような一般ユーザーはWWDC開幕時に行われるキーノートに注目するのですが、これ以外にも参加者以外には非公開のセッションで重要な情報が提供されているようです。
また今回のWWDCはサンノゼのマッケナリーコンベンションセンターに会場を移しています。Appleの新しい本社の近くということで、本社から多数の開発者が参加するのでしょう。WWDCでのセッションや講演で参加した開発者が大いに刺激を受け、それがアプリや周辺機器の発展につながればユーザーとして喜ばしいことです。
告知イラストの意味するところは
今年のWWDCの告知イラストでは様々な髪の色、肌の色の人が描かれていて、歩いている人もいれば車椅子の人もいる、その人たちがMacやiPad、iPhoneを楽しんでいて、その人々がAppleのロゴを形作っています。これはAppleの理想をイラストにしたものと考えられます。多様な価値観が認め合われる社会で人々が暮らし、その傍らにApple製品や開発者の開発したアプリ、周辺機器がある、そんな世界を描いていると思われます。
世界中からWWDCに集まる開発者に対して、トランプ大統領の政策がどうあれ、Appleの価値観は変わらないと示しているとも考えられます。現在のアメリカの状況を考慮すると、今回のWWDCへの参加者の中にも、入国を断れる人が出てしまう可能性はあります。そのような事態に直面しても、Appleは多様性を重んじるという意志をポップなイラストではありますが、明確に示しているのでしょう。