複雑だ、条件が多い、現行キャンペーンとの繋がりがよくわからない、結局値上げだ、と何かと評判の良くない携帯大手3社の新料金プランですが、ドコモが長期利用者に思い切った割引優待を実施したことは評価に値すると思います。確かにドコモは契約者流出を止める必要があり、長期利用者優遇は契約者数維持に好影響が出る可能性が高そうです。
一方、ソフトバンクとauはドコモから契約者を奪って成長する立場であるため、長期利用者優遇はそれほど目立ったものはありませんでした。ソフトバンクはTポイントの付与率アップでささやかながら優遇措置を実施しています。しかし一番中途半端なのがauです。auは長期利用者のデータ通信容量を優遇するとしていて、方針としては面白いのですが、そのデータ量と付与頻度が中途半端です。
auの「長期優待データギフト」では契約年数6年目以降の利用者に3ヶ月に一度、0.5GB〜2GBのデータ通信容量をボーナス的に付与するとしています。しかし付与された通信容量は月を跨いでの持ち越しができず、また3ヶ月に1度という変な間隔での付与であり実用性は殆どありません。データ容量が付与されたからといって「今月はいつもより1GB多めに通信しました!」なんてないでしょう。
どうせなら毎月0.3MB〜1GB程度の増枠としてもらった方がよっぽど使い勝手がいいのですが、そうすると利用者はデータプランを一段階引き下げることになるでしょう。auはそれを避けたいがために、中途半端で使い勝手の悪い長期優待サービスを考案したと勘ぐりたくなります。まだ優待開始まで時間があります。ぜひ改訂して使い勝手のいい優待プランにして欲しいです。
またiPhone利用者に特別に1GB(最大13ヶ月)のデータ通信容量をプレゼントとしています。このキャンペーンは各社横並びなのですが、契約者はiPhone利用者だけではありません。iPhoneユーザーの僕としては嬉しいのですが、こんな不自然なキャンペーンはせずに全利用者に1GBのプレゼントとすべきだと考えます。