日本時間9日未明、Appleは開発者に対してiOS 10.3 beta5を公開しています。おそらく数日中にベータテスターに対しても同様のベータ版が公開されるでしょう。しかし今回のベータ版の更新は少しイレギュラーな間隔で実施されました。
通常2週間間隔、週の初めに公開
Appleは多くの場合でベータ版の更新を2週に一度実施します。ベータ版は新しいiOSでアプリの作動に問題がないかをテストするためでもあり、あまり頻繁に更新しても開発者の負担が増すだけとなります。そのためbeta3からbeta4への更新が1週間隔、beta4からbeta5への更新が9日間隔というのは少しイレギュラーです。
ただベータ版のリリース間隔が短くなってくるのは、正式版のリリースが近いことを意味する場合もあります。これまでのiOSのベータ版の多くは、リリース直前に正式版と同じ型番号を付与されたベータ版がリリースされてきました。この場合は2週間間隔から外れて、さらに週の後半にリリースされます。もしかしたら今回のイレギュラーなリリース日程は正式版のリリースが近いことを示唆しているのかもしれません。
3月はイベントが開催されるはず
例年、Appleは3月にスペシャルイベントを開催し、そこで新たにリリースするiOSの詳細も発表されます。そしてイベントの終了後に正式版が公開されるというのがよくあるパターンです。今年もiPadの新モデルなどが発表されるイベントが開催されると予想されており、この場でiOS 10.3の詳細も発表されると考えられています。
今回のベータ版のリリース間隔が通常より短かったことで、もしかしたらイベントの開催も近いのでは?と深読みしても悪くはなさそうです。Appleはイベント開催の10日ほど前に公式に開催告知を行います。もしかしたら、今日、明日にもなんらかの動きがあるかもしれません。