iOS 11で「Apple版ストリートビュー」実現なるか、iPhone 8のAR対応にも関連?

Appleは昨年から世界中(米国、フランス、イギリス、イタリア)で「マップアプリの機能向上のため」として自動車から沿道の風景の撮影を続けています。おそらくGoogleが提供する「ストリートビュー」のような機能がAppleのマップアプリにも搭載されることになるのでしょう。iOS 10には間に合わなかったのですが、6月に発表されるiOS 11に「 Apple版ストリートビュー」が搭載されるかに注目が集まります。

ストリートビュー

着実に撮影が続く

Appleは自動車での撮影日程をプライバシー保護の観点から公開しています。この公開スケジュールによるとイギリスではロンドンフランスではパリイタリアではローマ、そして米国主要都市での撮影が続いていることがわかります。撮影が始まって1年以上経過しているので、すでに多くのデータが蓄積されているとは思いますが、まだまだGoogleの「ストリートビュー」には及ばないのは確実です。

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ただある程度のデータが集まれば、撮影と並行して地域限定で順次新機能を公開していけばいいでしょう。6月にベータ版が発表され、9月に正式版の出るiOS 11に「Apple版ストリートビュー」機能を搭載する準備は整いつつあると考えます。6月のWWDCの基調講演はiOS 11も重要なテーマになりますが、注目の新機能としてApple版ストリートビューにスポットライトが当てられるかもしれません。

ARへの注力と一致

Appleは拡張現実(AR)に注力していると伝えられ、実際にティム・クックCEOもその旨の発言を続けています。iPhone 8の新機能としてAR対応を予想する人も多くいます。そのARへの流れと「Apple版ストリートビュー」の開始はリンクしていてもおかしくはありません。Appleが収集している大量の沿道画像データiPhoneのカメラに映る景色、位置情報を複合させることで様々なサービスが提供できそうです。

コンセプト画像

AR技術と「ストリートビュー」が複合すればナビゲーション機能はさらにわかりやすくなります。位置情報を共有している友人を探すのももっと簡単になります。カメラで周りを写して、画面に表示されるタクシーマークをタップすれば配車予約完了となるかもしれません。いちいち地図で細かい場所の指定は不要になるでしょう。

日本での対応はまだ先

様々なサービスへの応用が可能になりそうな「Apple版ストリートビュー」ですが、同社が発表している撮影の予定を見る限り、日本での対応はまだまだ先になると予想されます。もし日本でも撮影が始まったとしても、おそらく大都市からとなると予想され、日本全国でGoogleのストリートビューのように使えるには数年から10年単位の日数が必要になるのではないでしょうか。

view

Googleストリートビュー

ストリートビューのような屋外の画像データはスマートフォンとARが結合していく上で重要になりそうで、ぜひAppleの資本力を背景に日本でも積極的に撮影を実施してもらいたいと思います。欧米諸国で先行的に面白そうな新機能の提供が始まり、日本では数年単位で遅れるという状況は避けて欲しいです。

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